悪質な注文住宅施工業者の特徴とは?見極めるコツを身に着けよう!
注文住宅の購入を検討する際、まず考えるのは、「どこに建築を依頼するか」ということではないでしょうか?大手ハウスメーカーや地域密着型の工務店、設計事務所など、さまざまな選択肢がありますが、中には、悪質な施工業者も存在します。憧れのマイホーム購入で、トラブルにならないよう、悪質な業者の特徴を知っておくことが大切です。
悪質な注文住宅施工業者の特徴とは?
では、具体的に悪質な施工業者の特徴とは、どういったものがあるのでしょうか?ほとんどの項目が、担当者の対応をチェックすればわかる特徴です。1つずつ解説していきますので、実際に担当者と接する際に、言動を確認してみてください。
■担当者の誠実さ
まずは、担当者の対応に「誠実さがある」ということが、よい業者の絶対条件です。注文住宅は人生の中で最も大きな買い物といえますし、信頼できる人に対応してもらいたいと誰もが思うはずです。しっかりと、こちらの話に耳を傾けて、丁寧な対応をしてくれる担当者であれば、安心して任せることができます。
悪質な業者の場合、担当者の態度が横柄であったり、逆にこちらの機嫌ばかりを気にして、中身のない接客をしてきたりする場合がほとんどです。また、「担当者がすぐに変わる」「なかなか担当者と連絡が付かない」といった業者にも要注意です。
■担当者の知識
注文住宅は、担当者と一緒に家づくりをしていくといっても過言ではありません。そのため、担当者の家づくりに関する知識の豊富さが重要になってきます。
悪質な業者の場合、担当者の知識が乏しかったり、わからないことがあっても調べずに問題を放置したままだったりすることがあります。こちらの疑問に対し、きちんと回答できない、または回答しない担当者のいる業者はおすすめできません。
■担当者の説明
よい業者の担当者は、家づくりについてわかりやすく丁寧に説明してくれます。
反対に悪質な業者の担当者は、曖昧な説明しかできません。また、悪質な業者の特徴として、専門用語ばかりを使って、わかりにくい説明しかしないということもあります。内容をしっかりと理解させることなく、「今月でキャンペーンが終わってしまう」や「今決めれば大幅割引できる」などといって契約を急ぐ業者は、例外なく怪しいと思ってください。
■担当者の提案力
家づくりは、予算などの条件から、必ずしもすべての希望が叶えられるわけではありませんが、よい業者の担当者は、こちらの要望によく耳を傾け、納得のいく提案をしようと努力してくれます。
しかし、悪質な業者の担当者は、こちら側の意見を親身に聞こうとしません。こちら側の要望よりも、自社の利益優先で、作りやすい家の提案ばかりしてくる業者は要注意です。
悪質な注文住宅施工業者を見極めるコツ
悪質な業者の特徴をみてきましたが、担当者の対応のほかに悪質な注文住宅施工業者を見極めるコツはあるのでしょうか?大きく3つの見極め方をご紹介しようと思います。
■口コミをチェック
最近は、インターネットでさまざまな業社の口コミを簡単に検索できます。実際に家を建てたり、相談したりした人の意見はとても参考になるので、ぜひチェックしておきましょう。その中に、「対応が悪い」「契約を急ごうとする」など、悪い口コミがないか確認してみてください。いろいろな考え方の人がいるため、口コミがすべて正しいというわけではありませんが、悪い評判が多くある場合は、悪質な業者の可能性が高いといえます。
■見積書をチェック
悪質な施工業者は、書類関係が雑なことが多いため、見積書をチェックすることで、どういった業者かを見極めることができます。金額のみの提示で、詳細がほとんど記載されていなかったり、項目別にわかれていなかったりする場合は、注意が必要です。とはいえ、注文住宅の見積もりについて知識のない素人には判断が付きにくい場合もあるため、複数の業者に見積もりをとって比較してみるとよいかもしれません。
見比べることにより、素人でも雑な見積書なのか、そうでないのかの判断が付きやすくなるでしょう。また、見積内容の詳細を尋ねたときに、曖昧な説明でごまかそうとする場合は、間違いなく悪質な業者と考えてよいでしょう。
■耐久性や保証期間をチェック
施工技術力の低い悪質な業者は、住宅の耐久性や保証期間についての説明を積極的にしてきません。耐久性に疑問がある場合は、工法について確認してみてください。また、保証期間・保証内容もしっかりと確認することをおすすめします。今後、長い期間住み続ける住宅なので、耐久性や保証はかなり重要な条件になります。ここが曖昧な業者には、間違いなく依頼しない方がよいでしょう。
信頼できる施工業者の選び方
悪質な注文住宅施工業者の特徴や見極め方を解説してきましたが、ここでは、信頼できる施工業者の選び方をいくつかご紹介したいと思います。重要な部分ですので、最後までしっかりと読んでみてください。
■家づくりをチェック
まずは、気になる注文住宅施工業者が、どのような家づくりをしているのかをチェックしてみてください。最近はほとんどの業者が自社サイトで家づくりのこだわりなどを紹介しているため、簡単に調べることができます。家づくりに自信を持っている業者であるほど、注文住宅に対する想いや熱意、こだわりの建材や工法など、さまざまな情報を惜しみなく提供してくれています。業者の家づくりに対するこだわりに共感できると、信頼も生まれやすいでしょう。
■実績をチェック
信頼度の高い施工業者を選ぶには、施工数をチェックすることも大切になります。評判がよく信頼できる業者は、たくさんの人に選ばれているため、注文住宅の実績が豊富です。経験が豊富であれば、さらによい仕事につながりますので、また新たな顧客をつかむことができます。ただし、万人受けが難しい個性的な家づくりをしていて、実績自体はさほどないといった場合でも、丁寧な仕事をしている業者もたくさんありますので、実績数だけで判断する必要はないでしょう。
■実際に家を建てた人に聞く
知り合いで、実際に家を建てた人がいる場合は、直接話を聞いてみることをおすすめします。インターネットでは検索しきれない詳細情報を得られる可能性が高く、これほど貴重な意見はありません。また、疑問に思ったことを直に聞くこともできます。もちろん、知り合いがいない場合は、インターネットの口コミをチェックするだけでも情報収集が可能です。口コミには、悪い評判だけでなく、よい評判もありますので、いろいろな角度から業者を比較してみてください。
■一括比較サービスを利用する
自分で業者ごとの情報を集めて比較するのが大変という場合は、ネットの一括比較サービスを利用するとよいでしょう。希望する間取りや予算を入力するだけで、条件に合った複数の業者を教えてもらうことが可能です。その中から信頼できそうな業者を探してみるとよいかもしれません。
■フィーリングを大切に
一番大切なのは、やはりこの業者(担当者)にお願いしたいと思うかどうかです。担当者とのコミュニケーションが円滑で、楽しく家づくりができれば、完成した住宅にも自然と愛着が湧くものです。反対に、チェックすべき項目をすべてクリアした業者でも、なんとなくフィーリングが合わないといった場合には、信頼関係が築きにくくなり、楽しく家づくりを進めることができません。世間的に信頼度が高い業者が、自分にぴったりとは限りませんので、ぜひ、ご自分のフィーリングを大切にしてみてください。
いかがだったでしょうか?今回は、悪質な注文住宅施工業者の特徴と、悪質業者を見極めるコツをご紹介してきました。トラブルのない家づくりにするためにも、担当者の対応や口コミで、業者の質をしっかりと見極めましょう。また、信頼できる業者を選ぶことができれば、楽しく素敵な家づくりができます。実績や人から聞いた話を参考にしつつ、自分のフィーリングを大切に、信頼関係を築ける施工業者を探してみてください。