注文住宅のリビングに取り入れたいアイデア4つ
注文住宅のリビングを考える際に「居心地のよくなるおすすめのアイデアはないの?」「長時間くつろぐ場所だから暮らしやすいリビングにしたい」というお悩みはありませんか?せっかくの注文住宅なので、住みやすいお気に入りのリビングにしたいですよね。そこで、今回は注文住宅のリビングに取り入れたいアイデア4つについてご紹介します。
造り付けの収納で散らかりにくい家に
「造り付けの収納をつける」ことで散らかりにくい家になります。リビングは生活の中心になる場所です。家族みんなが集まる場所なので、気がつくと散らかってしまっていることが多いのではないでしょうか?リビングで毎日心地よく生活するためには常にすっきりと片付いた状態にしたいものです。その理想を実現するには、造り付けの収納が大切になります。
造り付けの収納を設置する際のポイントは「物を使う場所の近くに設けること」です。たとえば、ダイニングテーブルやソファ、テレビ周りでは、読みかけの雑誌や新聞などが置きっぱなしになりがちなモノをすぐにしまうことができれば散らかりませんよね。
収納を考える際には、リビングにはテレビ関連のアイテムをしまっておける収納など、それぞれの空間での過ごし方を考えてみましょう。また、すぐにしまうだけでなく、ソファやダイニングテーブル、テレビ用のチェストなど、さまざまな家具がリビングに配置されるので、主張しすぎず全体と調和のとれた収納を考えましょう。
目立たない場所に収納を設けたり、扉を閉めたりする収納スタイルにするなど、インテリアにも注意することが大切です。リビングの床やドアの仕様と雰囲気をそろえた建築材料で造り付けの棚を作るなど、素材感を合わせておくと、空間に統一感が生まれてセンスがよりよく見えます。
子どものおもちゃ、ゲーム用品など繰り返し使うものをバスケットやボックスといった収納品でまとめるだけでも効果はあります。理想は使いやすく、家の人誰もが片付けられることです。壁が充分にあるのであれば、壁収納にすると、集中的に持ち物を管理できます。本や家の書類、パソコン、趣味の品などを一カ所にまとめて収納することで、広々と室内を使えます。隠し方や見せ方を工夫して、我が家ならではの収納を楽しみましょう。
仕切りをとって広々リビングに
仕切りを取って、広々としたリビングにするのもおすすめです。仕切りを取ってオープンな空間にすることで、窓から採光を隅々まで行き渡らせたり、キッチン、食卓、リビング、寝室などのスペースをゆったりと使ったりできます。
また、生活動線が短くなるので、居心地のよい暮らしやすい空間となることから、仕切りを取った間取りは人気になっています。LDKの真ん中にダイニングテーブルを設置するのもよいでしょう。生活動線が短くなるシンプルな間取りは高齢者にも暮らしやすい住まいとなります。広々としたリビングにオープン棚や低めのソファなどの家具で緩やかに間取りを仕切るのも圧迫感が軽減され解放感が演出できるのでおすすめです。
余裕を持たせた収納にすることで、空間の抜け感が演出できて、おしゃれになりますよ。たとえば、ダイニングに背を向けて、ソファを配置することで、リビングとダイニングを緩やかに仕切ることができます。さらに、カーテンで仕切れば、やわらかな印象になります。オープンな空間が人気とはいえ、寝室はプライベートを保ちたいものではないでしょうか。
狭い空間に壁やドアを設置すると圧迫感が出てしまう場合は、カーテンで仕切ると柔らかな印象のある間取りになります。このような広々としたオープンな空間は来客が多い家庭にも最適です。キッチンからリビングやダイニングにも移動がしやすいので、食事をしたり、一緒に調理をしたりするのもスムーズになります。
見通しがよいので、キッチンで作業している間も、お子さんが目に届く場所にいるため安心できるでしょう。また、来客が多いご家庭やホームパーティーを開くことが多いご家庭には広々リビングはおすすめです。
段差を使って空間を自由に使う
段差を使って空間を自由に使うのもおすすめです。段差を使った空間で、家の床の一部が他の部分よりも下がっている床のことをステップフロアといいます。リビングに数十cmほどの段差を設けることで間仕切り壁なしで部屋を緩やかに仕切れます。間取りを壁で部屋を仕切った場合、光や風まで遮断してしまいますが、ちょっとした段差を設けると、空間を柔らかく分けられます。
これにより、部屋の隅々まで見渡すことができ、光や風も部屋全体に行き渡らせられるので、開放的で広々とした住まいを演出できます。また、段差を使うことで、大人数でもゆったり座れます。リビングの段差は、座るにはちょうどよい高さになります。段差を長く広いベンチのようにすれば、友人を招いた時でも椅子を人数分用意する手間も省けます。大人数になってもゆったりと座れ、みんなが一緒になって楽しめますよ。
さらに、段差が生み出す中心性もあります。リビングを一段下がった空間にすると中心性が自然とでき、自ずと家族が団欒する場所となります。リビングだけでなく、ダイニングなど住まいの中心にしたい場所に一段下がった空間を作ってみるのもおすすめです。
ただし、リビングの段差自体が障害となってしまうこともあります。段差が負担となり、住み心地が悪くなってしまう場合もあるので、取り入れたい場合はバリアフリーのことも検討しておきましょう。
趣味や好みを全面に押し出した「らしい」リビング
趣味や好みを全面に押し出した「らしい」リビングにすることです。リビングはくつろぎの場です。落ち着いた雰囲気づくりが肝心になります。雑貨や小物で自分の個性を主張するのもよいです。シンプルなインテリアや、モダンやナチュラル、北欧風など自分の好みに合わせて、リビングを作っていきましょう。
目指すリビングのテイストが決まれば、インテリアショップに行ってみるのもおすすめです。プロのインテリアデザイナーが手掛けた空間は、見ているだけでも部屋作りにとても参考になります。とくに、インテリアの小物の使い方に着目してみると、イメージが膨らみます。
ただし、注意点があります。一人暮らしであれば自分の好みにできますが、家族で暮らしていれば、みんなが暮らしやすいようにインテリアも考えなければいけません。ベースの色、どんなものをプラスするのか、少しずつ雑貨も飾りつつ、自分の好みの部屋を作って楽しみましょう。趣味や好みを全面に押しだした「自分らしいリビング」にすることで、毎日過ごす部屋があなたにとってのくつろぎの空間になります。
今回は注文住宅のリビングに取り入れたいアイデア4つについて紹介しました。散らかりにくく住み心地のよいリビングにするために、造り付けの収納を設けましょう。すぐに片付けられる位置に収納があると、散らかりにくいリビングになります。また、仕切りを取って広々としたリビングにするのもおすすめです。空間がゆったりとするので圧迫感がなくなります。
「広々と使いたいけど、少しは仕切りが欲しい」という場合は緩やかな仕切りとして、段差や家具で緩やかに仕切ったりするアイデアもご紹介しました。最後に大切なこととして、自分の趣味や好みを全面に押し出したリビングにしましょう。自分のお気に入りの空間にすることによってさらに居心地のよいリビングになります。ぜひ、リビング造りの参考にしてくださいね。